「釣れないね」
「釣れないな」
「……なんか眠くなんない?」
「ちょっと眠いな……」
「じゃあさ、僕の糸が引いてたら起こしてよ」
「いいけどさ、じゃあお前は俺の糸が引いてたら起こせよ」
「おっ、いいね。助け合ってこその友情じゃん」
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ
「……で、結局何も釣れなかった上に、釣竿海に流されちゃったの?」
「……」
「呆れて開いた口がふさがらないぞ……みんなでせっかく海に来たんだから、有意義に使うことはできなかったのか?寝るなんていつでもしてるだろうに」
「……」
「まぁ、でも、ねぇ?」
「……ん」
不意に杏先生と母さんが苦笑して顔を合わせた。
「こういうバカを一緒にできる相手がいるのも」
「うらやましい、というべきなんだろうな」
そう言って笑う二人の前で、俺たちは恥ずかしげに頬を掻いた。
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